対象物の情報
- 岩手県盛岡市
- 鋼橋(箱桁)
- 橋梁定期点検
作業概要
日本空糸の担当は以下の通りです。
- 上部工下面(2径間)
- 橋脚(P1)
今回お呼び頂いた経緯としては...
- 橋梁点検車を入れられない
- 歩道幅
- ロードヒーティング
- 交通量
- はしごでの点検が困難
- 河川流量が多い
という理由により、ロープ高所作業(ロープアクセス)による点検を採用いただきました。
技術紹介
橋軸に沿って「水平トラバース」という種類の移動をしました。
産業用ロープアクセスの世界では、「Aid Climb」と呼ばれる種類の手法となります。
橋梁点検時はスリングの架替えではなく、短いロープを架替えながら移動しているのでRope to ropeのオンパレード。吊りピースを利用して支点構築をしていきましたが、橋軸方向に移動するということは横桁を超えなければいけません。ここを安全性を下げずに移動できるかが腕の見せ所です。
今回のトラバースは奇をてらわない、基本に立ち返ったシステム構築を行ってみました。実は今回トラバース中はスリングを一切使わなかったのですが、この橋梁点検用の水平トラバース手法が完成したことにより、作業性の向上が確認、点検員の負荷低減が確認できました。
今後はこの手法をもとに、レスキュー計画の向上を図る予定です。
日本空糸がお手伝いできる橋梁点検・調査業務
日本空糸では、特殊橋梁点検全般をお請けすることができます(作業範囲はご要望に応じて柔軟に対応できます)。
- 現地踏査
- 点検
- 損傷図作成
- 調書作成
基本的には国交省要領に沿った点検を社内教育していますが、自治体ごとの点検要領にも対応いたします。
ちなみにロープでできる部分、橋梁点検車の方が良い部分など、いつも元請けさん、協力会社さんと話し合って決めています。
今回は費用の最適化のため、徒歩・はしごで出来る部分とロープ高所作業(ロープアクセス)での場所を分担しています。
「こういうのはできる?」とお気軽にお電話いただければと嬉しいです。当社としてできる限りのことをさせていただきます。仮に私達だけで対応できないことがあれば技術者を呼んで対応したり、知人の会社を紹介したりとできるだけご連絡いただいた方のお役に立てるように心がけています。
ちなみに、目視点検以外では
- 塗膜サンプリング
- コンクリートコア採取(コア抜き)
などにも対応可能です。
みなさんに支えられ安定的に提供できることが少しづつですが着実に増えています。
代表含め7名という小さなチームですが、ロープ技術x点検知識の両輪が揃うメンバーが創業メンバー以外にも育ってきており、難しい局面も任せられるようなりました。ひとえに私達を信頼して業務を任せ、ときに指導してくれるみなさまのおかげです。
次代につなぐ組織開発をし、業務を通して恩返しをしていかねばな、と日々感じます。
Posted by norimitsu.i at 7:03 日時 2021/03/27
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