対象物の情報
- 青森県
- 長大法面
- 道路土工点検
作業概要
- 全11箇所
- 道路土工点検要領
- 現地作業:各箇所、1日前後
- 道路規制:必要に応じて
今回は、
- 徒歩での点検は不可
- 急勾配
- 高所作業車での点検は不可
- 風の影響
- 道路支障
- 障害物
- 対象物の大きさ
という理由からロープ高所作業(ロープアクセス)による点検を採用いただきました。
技術情報
今回は、長大斜面でありアクセス時の山岳要素も強いことからシングルロープ(SRT)でのアクセスを採用しました。
※ロープ高所作業に関わる法律の経過措置に該当する手法となります。
山岳(樹林帯)での活動の場合は、ロープの再結索点が豊富にあることから、省資材で済むSRTでの活動はメリットも少なく有益と捉えています。
道路土工を対象とする場合、特に雪崩防止柵などの点検の場合は、点検対象そのものがロープの再結索点(リビレイアンカー)になることからロープ切断可能性が低くなる傾向にあります。
逆に吹付法面の場合は、吹付法面自体がロープへの損傷可能性を秘めおり、かつ再結索点が少ないことから状況に応じてロープの使用本数を使い分けています。基本2ロープで考え、資材搬入的に厳しければSRTでのアクセスを採用しつつ局所的に専用の鋼ワイヤーでのバイパスなどを行ったりしています。
弊社では必ずレスキューを加味した2名ないし3名以上でのチーム編成を行っていますが、ロープ上での事故が発生した場合に、一番レスキューがやっかいなのは斜面です。特に45〜60度ぐらいでのレスキューが難易度が高く、技術・体力の双方を要します。幸い、創業以来無事故で過ごさせていただいていますが、斜面レスキューにおいては今後より省力的で素早い方法を確立していかねばと感じています。
日本空糸がお手伝いできる道路土工点検
日本空糸では、道路土工などに関わる点検全般をお請けすることができます(作業範囲はご要望に応じて柔軟に対応できます)。
- 点検
- 変状図(平面図、断面図、正面図)
- 調書作成
今回のような定期点検の他にも
- 岩壁のクラック確認
- 近接目視
- 走行傾斜の測定・記録
- 物理探査支援
- 測量ターゲットの設置
などにも、対応することができます。
道路土工、特に吹付法面の点検は、背面の地質が関係していることから、表面的な変状を見ての判断だけではうまく全体を捉えられません。
日本空糸では、できる限り地質的背景と組み合わせて現地判断ができるよう、i-Mec(社会基盤メンテナンス教育センター)にて教育を受けたり、有識者の指導を仰ぐなど社内体制の強化を図っています。地質の絡む現場では、点検要領に掲載されている変状抽出に加え、できる限り地山の影響などを加味した調査結果をお出しできるよう、元請担当者さんと情報共有を行いながら作業を行うよう努めています。
日々対応できることが増えていますので、「こういうのはできる?」とお気軽にお電話いただけますと嬉しいです。当社としてできる限りのことをさせていただきます。仮に私達だけで対応できないことがあれば技術者を呼んで対応したり、知人の会社を紹介したりとできるだけご連絡いただいた方のお役に立てるように心がけています。
Posted by norimitsu.i at 6:00 日時 2020/02/01
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